目次>◆吾輩は猫である----夏目漱石

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「吾輩は猫である」--夏目漱石

登場人物・動物

吾輩 - 主人公の猫、珍野家で飼われている猫。名前は未だない。

三毛子 - 隣宅に住む二絃琴の御師匠さんの家の雌猫。主人公の事を「先生」と呼ぶ。

車屋の黒 - 大柄な雄の黒猫。教養がなく、大変な乱暴者なので主人公は恐れている。

珍野苦沙弥（ちんのくしゃみ）- 猫の飼い主で中学の英語教師。妻と3人の娘がいる。

あらすじ

「吾輩（わがはい）は猫である。名前はまだ無い。どこで生れたかとんと見当がつかぬ。」

という書き出しで始まる。

生まれて間もなく捨てられた名もない吾輩（猫）が、苦沙弥先生の家に転がり込む。

人間は不徳なものだと車屋の”黒”から教えられた吾輩は、人間観察を鋭くする｡

苦沙弥先生の門下生・寒月、美学者の迷亭、詩人の東風などがやって来ては太平楽や俗世間に対

する攻撃などを並べて語り､さまざまな人間模様が垣間見える。

来客紹介

迷亭（めいてい）- 苦沙弥の友人の美学者。ホラ話で人をかついで楽しむのが趣味。

水島寒月（みずしまかんげつ）- 理学者で、苦沙弥の元教え子。

越智東風（おちとうふう）- 詩人で、寒月の友人。「おちこち」と自称している。

八木独仙（やぎどくせん）- 哲学者。髭を生やし意味不明な警句を吐く。

甘木先生 - 苦沙弥の主治医、温厚な性格。

金田（かねだ）- 近所の実業家。嫌がらせをするので、苦沙弥に嫌われている。

鼻子（はなこ）- 金田の細君。寒月と自分の娘との縁談について珍野邸に相談に来るが、

横柄な態度で苦沙弥に嫌われる。巨大な鼻の持ち主で「鼻子」と猫につけられる。

富子（とみこ）- 金田の娘。わがままな娘。

鈴木籐十郎（すずきとうじゅうろう）- 苦沙弥、迷亭の学生時代の同級生。金田家に出入りし、苦沙弥の様子をさぐる。

多々良三平（たたらさんぺい）- 苦沙弥の教え子。

牧山（まきやま）- 静岡在住の迷亭の叔父。園遊会出席のため上京、苦沙弥と出会う。

おさん - 珍野家の下女。主人公の猫を好いていない。

雪江 - 苦沙弥の姪、女学生。時々珍野邸に来て苦沙弥とケンカする。

最後に吾輩は水がめに落ち､南無阿弥陀仏（なむあみだぶつ）南無阿弥陀仏。ありがたいありがたい。

と唱えながら死んでいくのである｡

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